神風

今度の週末にラグビーワールドカップの日本×スコットランド戦が横浜で行われる。折しも土曜日から日曜日にかけて関東地方には台風19号が近づくことが予想され試合の実施が懸念されている。数年前までのような関東地方に近づく普通の台風なら日曜日は”台風一過”ですがすがしい天気になるのだが、昨今は近畿や関東でも強烈な台風がやって来るようになってしまった。大きな被害が出てしまえばインフラやライフラインに大きな影響が出ることも考えられる。ただただ大きな被害が出ないことを祈るばかりだ。

失礼な物言いだが、ラグビーは日本では所詮マイナースポーツだ。ごく一部では以前から盛り上がっているが国民的レベルのサッカーや野球、大相撲とはずいぶんと格が違う。ボクも高校の体育の授業でちょっと齧っただけなので基本的なルールくらいしかわからない。しかし日本でワールドカップが開催されることになってにわかファンが急増した。直前までほとんど盛り上がりが感じられなかったのでどうなることかと静観していたがようやくお祭り騒ぎにも火がついたようである。

ラグビーに限らず、冬のオリンピックのカーリングでもそうだったが、にわかファンの彼らは別にカーリングやラグビーが心底好きなわけではない。マスコミが騒いで話題になっているから自分も尻馬に乗っかって騒いでいるだけだ。いわゆる”祭り”と同じだ。”日本が勝つ”ことだけを期待して”お祭り”に集まって来る。だから”祭り”が終わればスーッと波が引くように誰もいなくなる。試合内容やプレーの良し悪しにはほとんど関心がない。”日本が勝つ”かどうかだけが関心事だ。日本が勝ってみんなでワッと盛り上がればそれで満足する。

別にそれはそれでいいと思うが、せっかくラグビーがテレビで身近に放送されて触れ合えるいいチャンスなのに、バカ騒ぎだけをして終わってしまうのはちょっともったいないような気がする。「そだねー」や「もぐもぐタイム」が話題になったカーリングだってオリンピックが終われば国内外を問わず試合がテレビやラジオで放送されることはないしカーリング人口が爆発的に増えるわけでもない。でもせめてラグビーの面白さの一端だけでもわかるようになれればそれは幸せなことだ。

オリンピックでも誰からも期待されていなかった(失礼?!)カヌーやフェンシングの選手がいきなり活躍すれば大騒ぎになる。前回のワールドカップラグビーでも強敵の南アフリカに勝った時には大いに話題になったがそれきりだった。今回も競合のアイルランドに勝ってから急に盛り上がってきた。

この週末の日本×スコットランド戦では引き分ければ初の日本の決勝リーグ進出が決まるのだという。だが台風で試合が中止になると引き分け扱いなのだそうだ。万が一にも台風で試合が中止になれば日本の決勝リーグ進出が決まる。にわかファンの中には「神風」が吹くことを期待している人もいるかもしれない。いや中止になってしまってはバカ騒ぎをする機会もなくなってしまうから誰も期待しないのだろうか。にわかファンはラグビーに何を期待しているのだろう?

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