JUMP!

「JUMP!」というとテレビではほぼ間違いなくヴァン・ヘイレンの「JUMP!」がBGMに流れる、のはどうでもいい。それにしても温泉の話題になると「♪いい湯っだぁなぁ~♪」とカトちゃんが歌い、北海道では さだまさしが♪あ~あ~あああああ~あ~♪と声を張り上げるという発想には全く進歩が見られないと思うのはボクだけだろうか。

会社を辞めて独立しようと思った時、ボクもご多分に漏れず”起業塾”のようなところに行ったことがある。長いこと会社の中でサラリーマン生活を送った身から見ると、自分だけの力で「一旗揚げてやるぜ!」と頑張る若者たちからある種の”気の力”をもらったこともあった。既成概念や権力に縛られずに常に前を向いて進んでいくその姿には随分と勇気づけられたものである。

ところがしばらくするとそこで何かを得てさっさと起業して独り立ちしていく人たちと、ずっと変わらずに塾に通い続ける人たちの2つのグループに分かれてきた。起業して独り立ちしていく人たちは当然のことながら次第に塾からは疎遠になっていく。しかし通い続けている人たちはそんなことを気にする風でもなく塾の中で新たなコミュニティを作って楽しそうにしていた。その時感じたのは、せっかく一度殻を破っても人はすぐに新しい殻を作りたがるものなんだなということだ。

自分の殻を破って経験したことのない世界に飛び出してみるにはそれなりの勇気と決心が必要だ。現状を維持していればとりあえず生活に不自由することはないし社会的な地位も保証されている。無理して殻を破るなんて頭の悪いことだという人もいる。もちろん一理ある。でもそう思わない人もいる。定年後の人生を不安に思ったり、とにかく自分のやりたいことがしたいという人もいる。そんな時には今の自分を守ってくれている殻を破って外の世界を覗いてみてはどうだろう。

もちろんそれは退職や起業などという決断だけに限らない。今の生活の中で「知らない横丁を一つ曲がれば、それはもう旅」とかつて永六輔さんが言っていたような、ほんの小さなことでもいい。そこでは思いがけないことがあるかもしれないし起きるかもしれない。いや、必ずある。

知らない世界では思いがけないことだらけだ。今までの知識も経験もほとんど役に立たない。自分の無力さを感じることも多いだろう。ならば新しい世界で何でも経験して知識を増やせばいいだけのことだ。そこでまた新しい人生が始まる。どうしてそうするのかと訊かれてもよくわからない。ただそうしたいからやるのだ。

人生はいつだって選択の連続だ。常に分岐点に立って自分がより良いと思った道を選んでいる。選ぶならやりたくないことよりもやりたいことを選んだ方がいい。他でもない自分が選ぶのだから後悔なんてするわけがない。

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