ルーツ

「ルーツ(roots)」は根っこのことだ。今では缶コーヒーの名前としてすっかり有名だが、40年以上も前にテレビで「Roots」という海外ドラマを放送したことがあった。自分の先祖にあたるアフリカ原住民のクンタ・キンテがまるで野獣のように白人に捕えられてアメリカに売られ、黒人奴隷として劣悪な環境で強制労働させられた事実と今の自分に至るまでの一家の歴史と系譜を辿るドラマだった。まさに自分のルーツを辿る物語だ。今でもブルーレイなどで売られているらしい。

その頃まだ日本では”ルーツ”という言葉が使われることはほとんどなかった。だからこのドラマが放映されたときにボクは英和辞典でその意味を調べたほどだった。そしてドラマが日本でも大反響を得て話題となり、これ以降に「roots(ルーツ)」という言葉が日本でも一般に使われるようになった。

最近NHKなどでも自分の祖先をたどって明らかにしていく番組があるが、自分の出自について人はそれほどまでに興味があるらしい。ボクの家系などはせいぜい「祖父母がいた」ということ(アタリマエだ)くらいしかわからず、その祖父母もどこで何をしていた人なのかすらわからないのだからお粗末なものである。ボク自身も先祖(というほど昔のことではないが)の生い立ちにはほとんど興味もないので敢えて調べてみようという気にもならない。

フィギュアスケートの織田信成くんの先祖は戦国武将の織田信長なのだというが、それくらいにセンセーショナルならちょっとくらいは興味も湧くのだろうか。うちのオヤジが酔っ払って子供のボクに語ったところによれば、我が家の苗字はあの太閤豊臣秀吉からいただいたありがたい名前なんだということだったが、真偽のほどはよくわからない。わからないならそのままにしておいた方がみんなが幸せな気分になれるのだからそれでいいのではないかと思っている。まぁ名前を貰ったからといって別に偉いわけでもなく、鎌倉幕府を立てた源頼朝なども千葉県をはじめあちこちで名前を授けて回っていたらしい。

というわけで自分のルーツにはあまり興味のないボクだが、言葉の語源については洋の東西を問わず夢中になってしまう。語源を知ることで昔の人の考えていたことなどをうかがい知ることはとても興味深いと思うのだから何が好奇心を燃え上がらせているのかわからないものである。

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