隣の芝生

「隣の芝生が青いから」というわけではないのに、国際社会では隣り合う国同士は大抵仲が悪い。イスラエルとレバノンも、インドとパキスタンも、イランとイラクも、イギリスとフランスも、アメリカとロシアも、そしてご多分に漏れず日本と韓国や中国も然りである。別に隣の家の芝生が青いと羨んでいるわけでもないのに、お隣さんとはあまり仲がよろしくないのは国同士に限らない。

戦前、日本は朝鮮半島や台湾を植民地としていたし中国大陸にも満州国を作っていた。清朝最後の皇帝でのちに満州国の王となったラストエンペラー・愛新覚羅溥儀(あいしんかぐらふぎ)を皇帝とする日本の傀儡政権だ。今の中国共産党政府は戦後に溥儀を戦犯として迫害しているから関係ないとしても、日中戦争で中国に対する残虐な行為や朝鮮半島での振る舞いに今の中国や韓国の国民が怒ったとしても何ら不思議ではない。

もっともボクはこの時代を生きていたわけではないから何が事実で何がフェイクなのかを知る由もない。その歴史については諸説入り乱れており真実は闇の中だ。もっとも日本と中国は戦争をしたことがあるのだから相入れない感情があってもわからなくもない。

最近になって日韓関係は過去最悪の状態だという。日本も韓国も双方に言い分はあるのだろうが、一般の国民同士が特にいがみ合っているとも思えない。中国や韓国に旅行に行く日本人は相変わらず多いし中国人や韓国人の訪日旅行者も然りだ。それはもっともである。お互いに相手といがみ合っても一般人が得することはないのだ。仲良くしていた方が気分もいい。

それでも政治の話になってそれぞれの政府同士の関係になると一変する。様々な思惑があるのだろうがいちばんの理由は今の体制の維持なのではないかと思っている。特に韓国では政権が傾きかけると政府が抗日運動を扇動して「日本憎し!」の世論を作り上げて国民の目を政権からそらしてきた。ボクが物心ついてから半世紀も同じことを繰り返している。

日本政府は今まで韓国が何かをやらかしても「誠に遺憾だ」を繰り返して表向きは静観してきた。しかしここにきてにわかに攻勢に転じている。徴用工や慰安婦の問題がどこまで影響しているのかはわからないが、日本政府も国民の世論を韓国に向けることで政権への批判を「イケイケムード」に変えようとしているのではないかとさえ思ってしまう。

いずれにしてもちゃんとみんなが国際ルールを守って、やたらと喧嘩腰にならないで欲しいものだ。争いはどちらにとっても決して得にはならないのだから。

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