クリティカルシンキング

「クリティカルシンキング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。クリティカルにシンキングする訓練だ。何のこっちゃという感じだが、何かにテーマについて徹底的に考え抜くというトレーニングのプログラムに使われている。ボクが最初にクリティカルシンキングに出会ったのは今から20年以上も前のことだ。仕事帰りに通っていたビジネススクールの授業の一つだった。

どんなことをやるのかというと、例えば「ロボット掃除機は生活の役に立つのか?」というテーマについて2つのグループを作って議論する。一つのチームは「ロボット掃除機は生活の役に立つ」という立場で、「なぜ役に立つのか」の証拠を集めて「だから役に立ちます」という結論を導き出す。対するもう一つのチームは役に立たない証拠を集めて「ロボット掃除機は生活の役に立たない」という主張をする。

もちろん相手のチームの主張を突き崩すような議論を展開しても構わない。やられた方はそれに対して論理的な根拠を出して反論する。これを延々と繰り返すのだ。相手がグウの根も出ないような論理でコテンパンにやっつければそこで終わりになる。しかし勝ち負けが問題ではない。与えられた情報からどれだけのメリットやデメリット、アイデアを考え出せるかの訓練をする訳だ。

例えば「自動で部屋中を掃除してくれるのは留守中に部屋が綺麗になるので便利だ」と言われたら「途中で障害物に引っかかって掃除が中断してしまい、帰ってからそれを復旧しなくてはいけないのは不便だ」などと主張する。また「大きな音を立てるのは留守番しているペットが怖がるので困る」といえば「多少の音がした方が不審者よけになるので便利だ」と言い返す。ちょっとでも筋が通っていれば屁理屈でもいいのだ。

最初は与えられた課題から主張できそうな論理を展開するために、一週間くらいの時間をかけてチーム内で煮詰めていく。色々な人がグループにいると思いがけないアイデアが出てきたりするのでやっていても楽しい。そんなことを3ヶ月くらい続けた。

もともと突き詰めて考えることは嫌いではない。全員が「これでもか!」というほど突き詰めて考えていると不思議な熱さを帯びてくる。その熱さがさらに議論を沸騰させる。若いって素晴らしい。

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