株式投資のススメ

株式投資をしているという人も多いと思う。株というと「値上がった」「値下がった」といっては頻繁に売り買いを繰り返してその差益で稼ぐというイメージが先行してしまうが、今では一番のメリットは銀行や国債などと比較して配当金による利益が大きいということなのだと思う。株価は毎日のニュースでも報道されているように常に変動している。自分が買おうとしている株がこの先値上がりするのか値下がりするのかなどわからない。だから株の売買で儲けようとするのはギャンブルに等しい。もちろんごく一部には売買で儲けた人もいないではないが、それはほとんどの場合、運が良かっただけの話だ。

どこの企業(銘柄)の株価を見てもわかるが、株価というものは値上がりするときには徐々にしか上がらないが下がるときには何かのきっかけでドーンと暴落する。何かの事件や事故が起きるとそれに関連した企業の株が暴落することがある。しかし逆にその企業にいいニュースがあったからといって株価が高騰することは少ないし範囲は限定的だ。

「暴落するかもしれない」と思う恐怖と、「高騰するかもしれない」と期待する感覚では恐怖の方がはるかに大きく急激にやってくる。いい話よりも悪い話に敏感になるのは生き物の本能的な習性だ。証券取引所に上場しているほとんどの安定銘柄では、業界の景気やその企業の業績によって小刻みな変動を繰り返しながら大きな波を描くように上下動を繰り返す。その波は数か月から数年というスパンで繰り返され、1分1秒を争って売買を繰り返すような単位ではない。

基本からいえば株は事業への投資だ。「この会社ならやってくれる」と思う企業に投資してその事業者に儲けてもらうのが正当で確実な方法だ。企業が儲かった分の一部は配当金として株主に還元される。銀行の年利が0.02%などという今の時代でも、株式の配当利回りは3~5%程度の銘柄は多い。銀行預金や国債などの”安全資産”と比べれば100倍以上の利率である。もちろん持っている株の値段が下がれば”損した”と思うかもしれないが、その時に株を売買しない限りは損になることはない。何か月後か何年後かに気がついたら買った時の値段よりも高くなっていることがあるかもしれない。

ボクが最初に株を買ったのは15年ほど前だった。ファストフードチェーンや映像コンテンツ会社などの株をお小遣い程度の額で買ってみた。そのまま放っぽらかしておいたのだが、気が付いたら3倍くらいの価格になっていた。その銘柄は株主優待の良さで選んだのだが配当利回りはとても低かった。そこでそこそこ値上がったその株を売って(といっても投資額がお小遣い程度なのでたかが知れているが)一般的な利回りの建設関係などの株に買い替えた。そこでの利回りは4%くらいだった。もちろん投資額が少ないので配当といっても1度食事に行けばそれでオシマイというような額だが、銀行預金の数円から数十円という利子を見慣れているボクにはアッと驚くタメゴローだった。

株をやるなら目先の株価の値動きばかりを気にしていては投資の醍醐味はわからない。その企業がどんな理想を掲げてどんな目標を目指しているのか。それが人類社会にとってどのような貢献をしようとしているのかという、大上段に振りかぶった目線から投資をしてみるのも楽しいことだと思う。あまりにもリスキーな投資をしなければ「株でスってスッテンテン」ということになる可能性は低い。その企業から毎年送られてくる配当金の通知を見ながら「おっ、頑張ってるな」などと言ってみるのも楽しいものである。

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