ハラスメント全盛時代

ちょっと前からハラスメントがブームになっている。ネットで調べても、

セクシャルハラスメント(セクハラ)、セカンドハラスメント(セカハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)、就活終われハラスメント(オワハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)、アルコールハラスメント(アルハラ)、ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)、アカデミックハラスメント(アカハラ)、リストラハラスメント(リスハラ)、テクスチュアルハラスメント(テクハラ)、キャンパスハラスメント(キャンハラ)、スクールハラスメント(スクハラ)、ドクターハラスメント(ドクハラ)、カラオケハラスメント(カラハラ)、スモークハラスメント(スモハラ)、ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)、テクノロジーハラスメント(テクハラ)、エレクトロニックハラスメント(エレハラ)、エイジハラスメント(エイハラ)、シルバーハラスメント(シルハラ)、マリッジハラスメント(マリハラ)、ペットハラスメント(ペッハラ)、スメルハラスメント(スメハラ)、エアコンハラスメント(エアハラ)、ソーシャルハラスメント(ソーハラ)、家事ハラスメント(カジハラ)、ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)、パーソナルハラスメント(パーハラ)、マタニティハラスメント(マタハラ)、ラブハラスメント(ラブハラ)、レイシャルハラスメント(レイハラ)、レリジャスハラスメント(レリハラ) 、ヌードルハラスメント(ヌーハラ)、フォトハラスメント(フォトハラ)、カスタマーハラスメント(カスハラ)、ハラスハラスメント(ハラハラ)…

などなど、笑ってしまうほどいくらでも出てくる。ほとんどは聞いたこともないものだ。人によっては血液型を尋ねただけでもハラスメントになるらしい。こうなるともはや何をやってもハラスメントだ。何か言えばすべてハラスメントだと言われ、何も言わなければ「無視された、モラルハラスメントだ」と言われる。「どうしたらご満足なんでしょうか?」と訊きたくなるが余計なことを言うとまたなんちゃらハラスメントだと言われかねないので、ありもしない用事を口実にしてそんな人達とはオサラバするようになった。面倒くさい世の中になったものである。

いやハラスメントなんて関係ないと言っているわけではない。酔っ払って部下の女子社員の肩に手を回したりお尻を触るセクハラオヤジ上司は確かに存在するしそんなものを許してはいけない。しかし細々としたことに対していちいち「ハラスメントだ!許さん!」と言っていたのでは他の人は面倒を嫌ってその人から離れていくだろう。一人で金切り声を上げて騒ぐ人に近づいて友だちになろうという人はかなり奇特な人だ。

少なくともボクはが今まで生きてきた中でここでいうほとんどのハラスメントを受けた経験がある。いやその当時はハラスメントなどという言葉も知られておらず騒ぐ人など誰もいなかったのだから当然といえば当然のことだ。

ほとんどの人は 子供の頃から 「男のくせに…」「女の子なんだから…」と言われ続けて育ってきたことと思う。ボクはそれを聞いてハラスメントだと思ったことはなかった。学校でも「男は強くなければいけない」と教えられてきたし「男は優しくなければ生きていけない」とテレビのコマーシャルでも言っていた。それではいけないのだろうか、と今でも思う。「男は強くてなおかつ優しくなければいけない」というのはこれからの人生を幸せに生きていくために人生の先輩が幼いボクに与えてくれた処世訓だと思ってはいけないのだろうか。

もちろん職場でお互いのことをよく知りもしない上司から失礼なことを言われればムカッともする。しかし普段からきちんとコミニュケーションが取れている親しい友達との間ではハラスメントは起こりにくい。ハラスメントはそれ自体が相手を侮辱する内容であることが多いが、あまり親しくない知人との間柄では自分が意図していることが相手にうまく伝わらずに誤解されてしまうこともあると思う。それは多くの場合、言葉を省略しすぎたことが原因である。親しい間柄であれば普段からのコミニュケーションの中で当たり前だとしていることも、あまり知らない人との間では常識でないことはよくある話だ。

人とのコミニュケーションが希薄だからハラスメントだと言われる。ハラスメントだと言われるからますますコミニュケーションをしなくなる。そのうちに誰とも口をきかなくなる。親しい人とだけ話し、親しくない人とは打ち解けた話をしないようになる。自分のことを話しているだけなのに、相手のことなどまったく話していないのに勝手に「ハラスメントだ」と言い出す輩が増えてきた。あなたにどんな迷惑をかけたのかと思う。頭がオカシイんじゃないかと思う。そんな人とは目も合わせたくなくなる。するとまた「ハラスメントだ!」って騒ぐんだろうなぁ。

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