相手に好かれる人って?

若い人の中には「セールス(営業)が苦手」という人が少なからずいます。いや若い人に限らず相手と顔を合わせて話をするのが苦手、という人の話はよく聞きますね。新入社員の中にも「オレ、営業に廻された」とか「研修で営業やらされてるんだよ」なんて会話もよく耳にします。
もっとも、とりすは若い頃からおしゃべりが好きで煩がられるタイプなので、よく分かりません(笑)

ボクの周りにはプライベートからビジネス関係までたくさんの友人がいます。性格や趣味、モノの考え方も様々でいつまでも飽きることがありません。
そんな中に村上くんという古くからの友達がいます。彼と話すときはいつでもボクが一方的に話して、彼はずっと聞き役です。高校時代から彼の周りにはいつも人が集まり、その真ん中でいつもニコニコしながら相変わらず友達の話を聞いていました。どうしてなんだろうとずっと疑問に思っていました。
そして小さなヒントが見えたような気がしたんです。彼と話をした後はいつも気持ちがいいんです。

たいていの人は常に「自分」の話をしたがるんですね。「オレは」「私は」「ボクは」って。
かつて、とあるニューヨークの電話会社で、会話の中でどんな言葉が一番使われているか通話の詳細な調査をしたことがあるんだそうです。その中で一番多く使われた単語は”私”という言葉だったそうです。500回の通話中に3,990回、「私」「私」「私」です。人は皆んな「私」が大好きで「私」だけに関心があるんです。
大勢と一緒に自分が写っている写真を見るとき、あなたはまず最初に誰の顔を探しますか?「自分」ではないですか?
他人のことなんてハッキリ言ってどうでもいいんです。これは動物の本能みたいなものでどうしようもないものです。

だからボクも「私」の話を聞き続けてくれる村上くんといると気持ちがよかったんです。それもただ聞き流しているわけではなく「へぇ〜」「それで?」「どうして?」などとボクの話に興味を持ってくれるんですね。その対極にいるのが、いわゆる政治家です(笑) 彼(彼女)らは”オレがオレが”の話しかしません。有権者のことには全く興味がないようです(笑)

かつてアメリカ合衆国のルーズベルト大統領は自分の邸宅に仕える100人以上の雇い人とその家族全員の顔と名前を覚えていたと言います。そして毎朝、自宅の敷地内にある、雇い人が住む小屋のそばを通る時には「やぁアニー!」「やぁジェームス!」と親しみを込めて声をかけたと言います。雇い人たちだってこういう主人を好きにならない訳がないですよね。
人は、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せるのです。だから自分がそうなるためには、アタリマエのことですけど

・自分のことを宣伝するより相手の話を聞く
・相手のために心から尽くす

ことが大切なんですね。
だって、相手のことを知るには相手の話を聞かなければならないですもんね。

先日こんな話を聞きました。思春期の子供を持つママが心理カウンセラーのところに相談にやってきたんだそうです。曰く、

 ママ「子供のことを知りたくて話をするんですが、全然話を聞いてくれないんです」
 医師「もう一度言ってくれませんか?」
 ママ「ですから、子供が全然話を聞いてくれなくて困ってるんです」
 医師「すみませんが、もう一度言ってくれませんか?
 ママ「(少し怒ったように)子供が話を聞いてくれないって言ってるじゃないですか!」
 医師「お母さんはお子さんのことを知りたいんですよね?」
 ママ「最初からそう言ってるじゃないですか!」
 医師「普通は、相手のことを知りたければ相手の話を聞くものですけどね」
 ママ「・・・」