遅刻する人

■あの頃の思い出
小学生の頃、学校の隣の家に住んでいるヤツは毎日必ず遅刻してきた。学校から歩いて1時間もかかる我が家の近くの友達はなぜか始業時間の1時間前には学校に着いていた。8:30に学校が始まるので7:30には着いていたということだ。学校の隣の家に住んでいたヤツは8:00過ぎまで寝ていたのだという。そりゃ遅刻もするというものだ。

遅刻する人はいつも決まって遅刻する。遅刻しないまでも、時間ギリギリまで待ち合わせ場所にやってくることはない。
なぜ遅刻してくるのか?
遅刻してもいいと思っているからだ。
遅刻したくなければ約束の時間から逆算して「今やり始めるべきこと」を始める。遅刻してもいいと思っている人は今やるべきことを逆算して考えない。

■遅刻しない人
逆に遅刻しない人はなぜ遅刻しないのか?遅刻することで自身の信頼を損ねるからだ。「時間にルーズな人間」というレッテルを貼られるのが嫌だから約束を守る。そして時間通りに行動することでその後の予定もスケジュール通りにこなすことができる。
遅刻すればその後の予定は後ろに押される。すべてのスケジュールが狂う。だから遅刻する人はそもそもスケジュールを立てられない人だ。いつ何をどうすれば目的が達成できるのかの道筋がない。場当たり的なのだが、そのことにも気づいていない。なぜなら常に誰かに世話をしてもらって生きているからだ。
だが、世話をしてくれる人がいなくなった時、その人の人生は実質的に終わりを告げる。その先に何があるのか、何を目指せばいいのかがまったく見えていない。生活の全部を奥さんに任せてきた定年サラリーマンを見ればよく分かる。

■突然の出来事
約束をドタキャン(土壇場キャンセル)する人もいる。このテの人は何度でもドタキャンする。
キャンセルするということは誰かが立ててくれたスケジュールに一度は「乗る」と約束したわけだ。スケジュールは自然に立つわけではない。誰かが根回しして調整して連絡してどこかと契約して、それなりの時間と手間をかけて組むものだ。平気でドタキャンするひとは大抵幹事をやらない人だ。幹事をやらないから幹事の苦労もわからない。キャンセルするにしても事前に連絡があれば幹事も対処ができる。来るんだか来ないんだかも分からなければどうしようもない。用意した席は他の人に譲るわけにもいかず用意した料理は食べられないまま冷めていく。建て替えた会費は誰かが身銭を切って穴埋めすることになる。こんな迷惑はない。だから一度でもドタキャンした人間は、ボクは二度と誘わない。

逆にいきなりやってくる人もいる。いわゆる「ドタ参」だ。事前に都合を尋ねると「行けたら行くよ」という。いやいや、いきなりやって来られても困るのだ。だからボクは言う。「来てもいいけど予約しないから席も料理も用意しないよ」と。こういう人間も幹事をやらない人間だ。幹事はこんなところでその人の人格を見ている。時間を守る人間なのか、約束を守る人間なのか、自分勝手な人間なのか、他人に迷惑をかける事を平気でやる人間なのかを。ボクは時間を守らない人間を少しずつ身の回りから排除してきた。だから今のボクの周りに時間を守らない人間はいない。遅れるときには必ず連絡をくれる人だけがボクの周りにいる。

■予約って、何?
予約を取る病院がある。というか最近では病院でも美容院でも予約なしの飛び込みで入れるところは少ない。予約があるということは病院側も患者側も、その時間は他の予定を入れずに空けておくことを意味する。予約の「約」は「約束」の「約」だ。ところが予約の時間に行っても20分も30分も待たされることがある。前の予約の人が遅れてきたり長引いたというのだ。そんなことはこちらには関係ない。「だから仕方がない」などと言われたくない。約束は約束だ。だからそういうところにも二度と行かない。約束も守れないところに一流のサービスができるわけがない。人はそういうところで評価されるのだ。

約束を守らないヤツとは付き合わない。
人の信用とはそういうものだ。